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「軽い症状でも大きな病院にかかりたい」など、自分の都合で不適切な受診のしかたをしている人はいませんか? こんなかかり方をしていると、あなたが支払う医療費が割高になるだけでなく、救急患者の治療に支障をきたす恐れもあります。医療機関にかかるときは、正しいマナーとルールを身につけておくことが大切です。

大病院より、まずかかりつけ医へ

かぜや腹痛などのちょっとした体調不良でも大学病院などの大病院※にかかりたいという人は少なくないのでは。しかし、このような大病院志向にはお金と時間のムダが発生してしまいます。

※一般病床数(ベッド数)200床以上の病院のこと。19床以下の医療機関は「診療所」、20床以上は「病院」と区別されています。

紹介状なしで大病院を受診すると、7,000円以上の定額負担が加算される場合も

紹介状を持たずにいきなり大病院を受診すると、全額自己負担となる定額負担が加算され、医療費が割高になります。

患者が大病院に集中するとこんな問題が…

本来、大病院は、小さな病院や診療所では扱えない難しい病気を扱うところなので、軽い体調不良の患者も大病院に集中すると高度な検査や手術を必要とする患者へ支障をきたしたり、さまざまな問題が生じます。

診察や会計のための待ち時間が長くなる
軽い病気でもCTやX線、採血など複数の検査を行うこともある
緊急な医療や高度な医療を必要とする患者が、混雑していると支障をきたす

「かかりつけ医」を持ちましょう

かぜなどの軽い症状で医療機関にかかるときは、大病院より、まず自宅や勤務先の近くにある診療所や200床未満の病院にかかるのが基本ルールです。「かかりつけ医」を持ち、ふだんからコミュニケーションをとっておけば、次のようなメリットがあります。

交通費が少なくてすむ
病気の経過やアレルギーなど健康状態を把握してもらえる
高度な検査や手術が必要になったとき、大病院等に紹介状を書いてもらえる(有料)